地域からオシャレを発信!安芸高田市で隔月開催「街はずれマルシェ」
投稿日:2020.02.28
ここ数年、ハンドメイドやフリマのブームが発展した〝マルシェブーム〟なるものが話題となり、週末は広島県の各地でマルシェが開催されることが増えたように思います。
マルシェといってもさまざまで、生産者が主体となって野菜や果物を販売するマルシェもあれば、クリエイターが集結して個性的な作品を展示するマルシェもありますね。
今回筆者が注目したのは、毛利元就やサンフレッチェ広島にゆかりのある地・安芸高田市を中心に隔月開催している「街はずれマルシェ」。
主催者であるshinon(シノン)さんに話を伺うことができました。
街はずれマルシェの立ち上げは挑戦でした
ーずばり、「街はずれマルシェ」は何ですか?
ひとことで言えば、安芸高田市を盛り上げるイベントですね。
その名の通り、〝街から外れた場所を盛り上げたい!〟というものです。
2019年7月に立ち上げたばかりなんですけど、だいたい2ヶ月に1回くらいのペースで開催していて、この半年間で計4回開催しました。
ー半年間で4回は多いですよね!立ち上げのきっかけとは?
もともと私はアクセサリー作家として活動していたのですが、自分の住む地域でもなにかイベントを始めてみたいと思い…。
安芸高田市はこうしたマルシェやフリマイベントが少ないので、自分にとっても「街はずれマルシェ」の立ち上げは挑戦でした。
ーなるほど。地域密着型のイベントなんですね。
そうですね!広島にはそれぞれの地域に残って活動している作家さんがとにかく多いので、こうした地域の方が出店して、近所の方を呼んで…とやっていくと、自然と再会の場になっているんですよ。
これが、他のマルシェにはない特徴かなと思っています。
ただ、他の地域の方がInstagramを見てわざわざ足を運んでくれることもあって、ありがたい限りです。
ー立ち上げが2019年7月。お客さんは増えているんですか?
もう、1回目・2回目は極小規模で始めました(笑)
私と、もう一人の作家さん、それからキッチンカーを呼んでこじんまりと。
だから、はじめはほぼ友達が来てくれるようなイベントだったんですけど、お客さんが集まる場所を借りていたので、たまたま通りがかったお客さんが寄ってくれたり、楽しんでくれたりして。
「次はいつやるの?」って聞かれることも増えましたし、当時は八千代産直市場(安芸高田市八千代町)でやってたんですけど「他の場所ではやらないの?」というお声をいただいたり…次を楽しみにしてくれているんだな、と思って嬉しかったですね。
「街はずれマルシェ」は、地域柄年配の方がよく来られますが、若いママさんたちを呼び込む目的でもあるので、これからどんどんお客さんが増えていったらいいな、と思っています。
ーいいですね!地元の活性化、という感じで。
ありがとうございます。
今のところ、地元の作家さまを優先的に出店してもらうようにしているんです。
ハンドメイドマルシェなので、出店作品はすべて手作り。
幸いにも、多種多様で見応えがあるんです。
一度街はずれマルシェにお越しいただいた方を対象にアンケートをとったのですが、多くの方が「あたたかい雰囲気」「アットホーム」という印象を持ってくれているようです。
安芸高田市は活性化してきたなぁって
ー開催地の多くが安芸高田市ですが、安芸高田市ってどんなところなんですか?
え!田舎です。(笑)
でも、最近はおしゃれな古民家カフェも出来ていたりして、活性化してきたなぁって思っていますよ。
安芸高田市って、なんというか地元に残っている方が多いんです。
Uターンの方もいらっしゃるかもしれないんですけど、安芸高田市の土地柄や魅力を知っている若い方が頑張っていますね。
ー関係ないんですけど、安芸高田市の市役所に結婚相談窓口があるんですよね!
そうそう!
結婚相談サポート事業っているのがあるみたいですね。
地元のカフェでも婚活イベントをしたりしていて、もう街をあげて若い人を呼び込みたい!という意気込みが感じられます。
ー安芸高田市ってやっぱり年配の方が多いって印象で…。
私自身、広島市内から嫁いできた身なのでその気持ちはわかります!
でも、子供が幼稚園に通うようになって同年代のママ友もたくさんできて。
安芸高田市で交友関係が広がると、私と同じように「広島市内でやっているような、おもしろくておしゃれなイベントがあればいいのにね〜!」って思っている人が多いことに気づいたんです。
「街はずれマルシェ」にも、若いママさん結構来るんですよ!
だから、あまり表に出ていないだけで、若い方も結構多いと思います。
ーそうなんですね!今後、安芸高田市以外で「街はずれマルシェ」をやったりしないんですか?
需要があれば、安芸高田市以外でもやりたいです!
「出張マルシェ」みたいなネーミングでやりたいですね。
もちろん〝街はずれ〟が条件なのは外せないですけど…安芸高田市に人を呼び込むには、隣接する可部方面や千代田方面で開催するのもアリって思っています。
「街はずれマルシェ」のリピーターさんも増えているので、新規の方をもっと増やすためにどんどん手広くやっていきたいです。
家族ぐるみで来ていただきたいイベント
ー開催するには、きっと場所探しも苦労するんだろうなぁって…。
そうですね。
お子さん連れで来られる、安心安全な場所が理想的。
ママさんはもちろん、パパさんお子さん、おばあちゃんおじいちゃん……家族ぐるみで来ていただきたいイベントなので。
今のところ、「街はずれマルシェ」の〝地元を活性化したい!〟という思いに賛同していただいて、八千代産直市場やゆめタウン吉田(安芸高田市吉田町)で開催することができました。
場所を提供していただくためにも、イベントとしての実績を作っていかなきゃいけないですね。
ー「街はずれマルシェ」に賛同してくれる方がどんどん増えるといいですね。
はい!
「街はずれマルシェ」をやってきて、お客さんが満足してくれているな、楽しんでくれているなというのが感じられるので、やっぱりやりがいはあります。
それから、「街はずれマルシェ」に出店してくださる作家さまも同じ。
開催前にはInstagramで出店募集をかけるんですけど「また参加したいです!」という作家さんがたくさん応募してくださっていて。
嫌な思いをしたら、もう「街はずれマルシェ」で出店したくない!ってなるじゃないですか。
だから、何度も応募していただけるのは本当に嬉しいことですね。
ー素敵ですね!地元を活性化させたい主催者側の思い、自分の作品を多くの方に知ってもらいたい作家さんの思い、それから地元のイベントを楽しみにしてくれるお客さんの思い…それぞれが一つに、そして形になったイベントが「街はずれマルシェ」という感じで。
ありがとうございます!
とにかく「街はずれマルシェ」の知名度を上げて、ゆくゆくは安芸高田市イチの大きなイベントにしたいです。
安芸高田市外からわざわざ来てくれるような。
ーありがとうございました!最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。
グルメや買い物だけではなくて、お子さんに楽しんでいただけるゲームやアクティビティも用意しています!
お母さんが一人でお子さんを連れてこられるような、アットホームなイベントです。
「街はずれマルシェ」を、ぜひご家族のお出かけスポットにしてください。
次回の「第5回街はずれマルシェ」は3月22日開催予定!
shinonさんの熱い思い、たっぷり語ってもらいました!
ちなみに、次回開催は2020年3月22日(日)。
場所は、ボートレースチケットショップ安芸高田内の特設会場です。
広島方面はもちろん、三次方面からもアクセスしやすい国道沿いの会場なので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
タピオカやクレープ、焼きたてピザなどのグルメも堪能できるようですよ。
くわしくはInstagramの街はずれマルシェ公式アカウント(@hirosima_machihazure_marche)や、安芸高田市内で配布されているフライヤーをご覧ください。
今回話を伺ったのはこちらのかた
shinon(アクセサリー作家、イベントオーガナイザー)
4人の子供を持つ専業主婦。
独身時代、バリバリ働きすぎて、結婚後は、田舎でのんびり暮らし。おしゃれが好き。お喋りが好き。接客が好き。
「shinon」の由来…待望の一人目を妊娠し、病院で「心音」を確認した日に、アクセサリーの初委託先(初お仕事)が決定。感動的な日が重なったので、妊娠したときの喜びにあやかり、作家名を「shinon(しのん)」にしたという。