シナモンの香りがたまらない♡自宅で作れるホットワイン
投稿日:2020.03.30
少しずつ暖かくなってきたものの、まだまだ朝晩は冷えますよね。
ホットワインは寒い季節にぴったり。甘いシナモンの香りがたまらないですよね。
寒い時期の野外イベントで見かけたり、飲んだことのある方もいるのではないでしょうか?
ホットワインって何?
「ホットワインって、どんな味なんだろう?」
「そもそもホットワインって、ワインを温めるだけでいいの?」
ホットワインと聞いてピンと来ない人もいるかもしれませんがホットワインはその名のとおり、ワインにスパイスやはちみつなどを入れて温めたもの。
クリスマスマーケットなどのイベントで振る舞われることが多く、冬を楽しむ大人たちが知る飲み物です。
温かいワインに、ほんのりとした甘さで心も体もぽかぽかに♪
フルーツを添えると、また一味違う香りが楽しめますよ。
ホットワインの発祥地は北欧と言われており、ドイツやオーストリアではグリューヴァイン、フランスではヴァン・ショーと呼ばれ、現地では冬の定番アイテムなんだとか。
●ホットワインの歴史
古代ローマ時代にConditum Paradoxumという飲み物がありました。
これは、ワインに蜂蜜をいれて煮たもの。胡椒やサフランなども入れていたようです。
当時は冷めた状態で飲んでいたんだとか。
ワインは7000年という、かなり長い歴史があります。
ドイツではその中世の時代を再現しようというイベントがあちこちで開かれるんだとか。
クリスマスマーケットでもホットワインがよく売られています。
ドイツにおけるホットワイン消費の最大の山場はクリスマスマーケットが立っているそう。
クリスマスマーケットは12月23日で、早ければ前日の22日には終わりますので、これ以降はめっきりグリューワインを見かける機会も減ってしまいます。
このため、グリューワインを飲むのはクリスマス、という印象を持ちやすいのですが、実はクリスマス限定の飲み物ではないそうですよ。
ホットワインを飲む時期にはこれといった明確な線引きはなく、言ってみれば何となくお正月に飲むような印象が強いけれど実際は寒くなってくると登場してくる季節の飲み物である日本の甘酒と同じ感覚で、寒い期間中は時期を問わずに飲まれているものなんだそうです。
ベースとなるのは赤ワイン?
ホットワイン、と聞くと何となく赤ワインのイメージがあるという方も多いのではないでしょうか?
クリスマスに飲まれるイメージということもあって、何となく赤いイメージが強くなるのは分かるのですが、実はホットワインには赤のものも白のものも、そしてあまり一般的ではないですが、ロゼのものもあるんだとか。
●実はベースとなるワインはあまり重要ではない
スパイスや砂糖、ハチミツなどで香りや味付けがされている、というホットワインの特徴上、ホットワインに使うベースワインの品質は実はあまり重要ではないようです。
家庭で飲み切れずに残ってしまったワインや口に合わなかったワインをホットワインとして再利用する、というようなことも可能なんだとか。
「赤か白かも含めてどんなワインでもいい」というのが実情だそうですよ。
白ワインをベースにしたホットワインは、赤ワインベースのものよりも、サッパリした味わいなんだそうです。
自宅でホットワインを作るメリット
先ほどお話したように、クリスマスマーケットで飲まれるイメージの強いホットワイン。
実は、自宅でもカンタンに作れちゃいます!
●自宅でホットワインを作るメリット
- 飲み切れなかったワインや、1,000円以下のワインを使ってオトクに作れる
飲み切れなかったワインや、1,000円以下ワインを使って作ることがお手軽に作れちゃいます!
味の落ちたワインや、安いワインを使うのはなんだかイヤだ、という方がいるかもしれませんが、そんなワインでも美味しく作れるのがレシピのすごいところなんです。
レシピの材料も高級なものを用意する必要はなく、近所のスーパーで普通に売られているもので十分♪
- 自分好みにアレンジしたり、オリジナルレシピに手軽にチャレンジできる
ホットワインではフルーツを使うことが多いんです。
使用する定番のフルーツといえば、レモンやオレンジ、リンゴですが、ミカンや柚子などもオススメ。
また、フルーツではありませんが、ショウガを使う方もいるそうです。
風邪の季節は特に良さそうですね。
ホットワインをつくる際に注意する必要があるのが甘みの調整。
ホットワインは基本的に甘くつくる飲み物です。その際に使われることが多いのが、砂糖やハチミツ。
砂糖の場合、ワインの香りをキープながら甘さを足すことができる一方で、ハチミツを使うとワインの香りに少し変化を与えつつ、甘さにコクを足すことができるので試してみて下さい。
(※ただし、ハチミツを入れすぎると、ワインの香りよりハチミツの香りのほうが強くなってしまう場合があるので注意して下さいね)
外でホットワインを飲むと、自分好みの甘みでないことがありますが、自分で作るのであれば、甘さの調整も自由にできますね。
- 部屋の中で飲めるためホットワインで温まったカラダが冷めにくい
最近、日本でもドイツと同じようなクリスマスマーケットを開催する地域が増えてきましたよね。
クリスマスマーケットでホットワインを楽しむと、身体がポカポカして幸せな気分になれますが、帰り道には寒さで身体が冷えてしまうこともあります。
その点、自宅でホットワインを飲めば、帰り道に身体が冷えることはないので安心ですね。
冷え性の方はとくに嬉しいポイントではないでしょうか。
また、アルコールが苦手という方は加熱する時間を長くしてアルコールを飛ばすとジュース感覚で楽しむこともできるのでオススメですよ。
ホットワインの作り方
今回は、イギリス出身のスーザンという方に教えてもらったというオススメホットワインのレシピをご紹介します。
【用意するもの】(4人分)
赤ワイン… 1本(750cc)
みかん… 4~5コ
グラニュー糖… 大さじ3
シナモンスティック… 2本
クローブ… 10粒
カルダモン… 10粒
【作り方】
1. シナモンスティックは軽く麺棒で叩いてから、手鍋にみかん以外のすべての材料を入れます。
2. みかんは皮をむいて横半分にカット、お鍋の中でギュッと絞ったら、絞った果実も加える。
3. 弱火にかけ、時々スプーンで混ぜながら、お好みの味になるまで様子を見ながら加熱する。
スパイスの香りとワインの匂いが漂ってきたら出来上がり! 茶こしを通して、カップに注ぎ入れましょう。
とーっても簡単でしょう?
スーザンさんによると「煮立たせない」ことがポイントだそうです。煮立たせるとアルコール分が飛んでしまい、ワイン風味の甘い飲み物になってしまいます(体験済み)。
また「ホットワインに使う赤ワインは、スーパーで一番安く手に入るワインで十分」とのことです。
出典:pouch
ホットワインを作るときの注意点
ホットワインを温める際の一番の注意点は沸騰させないこと!
さらに厳密に言えば、78度以上に加熱しないことが重要なポイントです。
ワインに含まれる主要アルコールであるエタノールの沸点が78度なので、これ以上の温度に加熱してしまうとアルコールが揮発してしまうんだそうです。
また、せっかく入れた香辛料の香りをあまりに高い温度で熱してしまうと飛んだり、変化してしまったりするんだとか。
こういったことを避けるためにも、ホットワインの加熱温度はあまり高くなりすぎないようにすることが重要なんです。
またグリューワインを作る際にはステンレス製の容器を使うのがオススメ。
アルミニウムや銅、錫もしくは真鍮などを素材を使用している鍋はダメージを受けてしまう場合があるんだとか。
これ以外にも、赤ワインを使用したグリューワインは一晩寝かせることでより香辛料などの味わいを強くすることが出来ますが、蓋などで密閉していないままだと劣化の原因となってしまいせっかく作ったのに飲めなかった、ということになるかもしれませんので注意が必要です。
広島でも12月の中頃になるとあちこちでドイツクリスマスマーケットが開かれていますよね。
行かれた際はぜひ、ホットワインを探してみてくださいね。
またクリスマスだけでなく、これからの季節は夜桜のお供にも最適です♪
季節をまたいで楽しめるホットワイン。みなさんも作ってみて下さいね。