心身ともに健康に!知っておきたいサウナの基本。
投稿日:2020.03.18
人は、なぜサウナに入るのでしょうか?
体を休めてリラックスすることが目的という方が多いですが、リラックスするだけならカフェに行ったり、マッサージに行ったり、家でゆっくりするなど、他にも手段がありますよね。
それなのになぜ、わざわざ暑くて苦しいサウナに入り、冷たくて手足のしびれる水風呂に入るのでしょうか。
サウナ経験の少ない人には理解できませんし、サウナが好きという方もその理由をどう説明して良いのか分からないという方がほとんどではないでしょうか。
サウナはフィンランドで2,000年の歴史があり、奥が深い世界。その魅力を少しずつ理解していきましょう。
サウナの素敵な効果
サウナが体にいい理由は、 血流が良くなるから。
人間の体の中には無数の血管が張り巡らされており、体を温めると血管が広がり、血流が良くなるんです。
体を温めて血流をよくすることは、お風呂や運動でもできることじゃないの?と思われる方も多いですが、お風呂だと体は温まりますが水圧がかかるせいで血管が細くなります。
運動も体が温まりますがエネルギーを使ったり心拍数が上がったりと体に負担がかかってしまうのです。
体を温めながらも、体に負担がかからない方法で血流を良くするにはサウナがベスト!
●サウナのメリット
- 体調が良くなる!
血流がよくなると言うことは、体中に栄養が届き、老廃物が洗い流されるということです。
体の隅々まで栄養が行き渡るのであれば、体調がよくなることは容易に想像がつきますよね。
全身の血流が促進されると、全ての細胞の代謝に必要な酸素と栄養が届き、細胞が活性化します。
この一連の流れは病気の快復の基本になるんです。
週に何度もサウナに行く"サウナー"は、健康で頑丈なイメージがありますが、このような理屈があったのですね。
サウナに入っているときは平常時と比べ約2倍の血液が全身に流れていると言われています。
体が温まり水圧もかからないことで、血管が広がり、大量の血液が全身に流れ、栄養と酸素を届けてくれるんです。
想像しただけで、みるみる体が健康になるのが理解できますよね。
- 心の疲れが軽減される!
サウナは精神的な効果も期待できます。
よく「サウナに行くと悩みがなくなる」「不安が少し晴れた気がする」と話すサウナーの方々がいますがこれには正確な理屈があったのです。
不安や緊張により全身がこわばり、そのせいで筋肉が血管を圧迫し、血圧が高くなり動悸を引き起こします。
体がこわばって動悸がしているときに考え事をすると、体中のドキドキや不安感に駆られ通常時と比べてどんどん落ち込んでいってしまうのです。
サウナに入ると、体が温まり筋肉のこわばりがほどけていきます。
それによって血管を圧迫していた筋肉が緩まり、結果的に動悸がおさまります。
一時的ではありますが、サウナに入っている間は不安感などから身体的に開放されます。
よく経営者など仕事にストレスを抱えやすい人がサウナに入って瞑想するといいますが、このような理屈と効果があったのですね。
ちなみに、 サウナに入ったからといって、不安の種そのものが無くなるわけではなく、あくまでもそれと向き合いやすい状態に誘導してくれる役割を担ってくれています。
ありがたいですね。
- 美肌・美容に効果的
サウナに頻繁に通っている方は肌ツヤが良く、年齢よりも若く見られるといいますよね。
そこにもちゃんとした理由があったんです!
サウナで出る大量の汗が毛穴に詰まった皮脂や角質といった老廃物を流します。
皮脂や角質が落ちれば、黒ずみ毛穴の原因となる角栓ができなくなります。
またサウナに入ると血流が良くなり胃腸の働きも元気付けられます。
胃腸の働きが良いと、当然食欲もあがり、食事が美味しく感じられるように。
血流は栄養を届ける役目と老廃物を排出する役目があるので、食事で得た栄養を体中に届け、不要なものを排出しお通じがとても良くなるんだとか。
- 高い快眠効果
サウナには適度な疲労感もあるので、非常に快眠効果が高いとも言われています。
質の良い深い睡眠をとることでストレスも減り、お肌も綺麗になります。
綺麗になるために美容外科や高い基礎化粧品にお金をかけるのもいいですが、サウナで体の内側からクレンジングし、お肌も心も綺麗になっちゃいましょう!
正しいサウナの入り方
ステップ1▷▶︎サウナに入る前に十分に水分補給を!
サウナに入る前に必ず水分補給を行って下さい。
その理由は、最初から気持ちのいい汗をかくためです。
サウナは一度で大量の汗をかきますよね。
最初に水分を摂っておくと、脱水を防げるのはもちろんのこと、体にしっかり水分をためることができます。
ステップ2▷▶︎体と頭をきちんと洗うとさらに効果UP
サウナに入る前に体と頭をしっかりと洗う、これ実は大切なことなんです。
その理由は、「他のお客さんへのエチケット」と「キレイな汗をかきやすくする」ということ。
もちろんキレイな体でサウナを利用するのがマナーですよね。
また、体を洗わないでいると、皮膚の汗腺に汚れの蓋がついている状態なので汗がかきづらいんだそうです。
汚れの蓋を洗い流すことで、キレイな汗がかきやすくしましょう!
ステップ3▷▶︎サウナに10分ほど入る
サウナの温度や湿度によりますが サウナ室にいる時間はだいたい10分くらいがいいと言われています。
熱くて10分もたない場合はサウナ室のなるべく下段に座るとじんわりと温まれますよ。
サウナは座る位置が高くなればなるほど熱くなるので自分のペースで調整しましょう。
また、サウナにいるときは、濡れたタオルを頭に巻くか、サウナハットをかぶると、頭がのぼせず長い時間入っていられるようになるんだとか。
ステップ4▷▶︎サウナを出たら水風呂へ
サウナ室から出たら水風呂に2分ほど入りましょう。水風呂がサウナ最大の醍醐味と言ってもいいでしょう。
まず 水風呂に入る前に絶対に必要なのは、かけ湯をして汗を流すことです。(ご存知の通り、最低限のマナーですよね。)
水風呂の冷たさは施設によって全く違いますが、冷たすぎて入りにくいという場合や、そもそも水風呂が苦手、という方もいますよね。
※水風呂が苦手な人は・・・
●サウナから出たら30度くらいのシャワーを浴びて、休憩に入りましょう。
もし大丈夫なようであれば、水シャワーを手足から挑戦してみて下さいね。
●シャワーの後、水風呂の水を手足に掛け、膝下くらいまで入るだけでもOK!
あるいは、洗面器に水を入れ、足首を冷やすだけでもいいですよ。
●水風呂の代わりに人肌くらいのぬるい湯船に浸かるものオススメです。
ステップ5▷▶︎最後はゆっくりと休憩をする
水風呂から上がった後は簡単に体の水気を拭いて、浴室に置いてあるイスやリクライニングなどで休憩を取りましょう。
ゆっくり目をつぶっていると、水風呂で冷えた体がじんわりと温まっていき、脳内をぐるぐると恍惚感が埋め尽くされます。
この感覚がいわゆる「ととのう」ということ。
上級者編▷▶︎「サウナ→水風呂→休憩」を繰り返す
ここで挙げたサウナの入り方だけでも十分、効果を得られますが、
サウナ→水風呂→休憩の流れを2~3回繰り返すとより高い効果が期待できます。
ただ、水風呂に入る際は心臓に負担をかけないために、足の先からゆっくりとつかり、徐々に水の中に入るようにしましょう。
【交代浴の手順】
1.サウナに10分入る
↓
2.水風呂に2分入る
↓
3.外気を浴びるなどして休憩する
※上記の流れを2~3回繰り返す
サウナの注意点
●空腹や満腹でのサウナの使用は避けて
サウナやお風呂ではたくさんの体力を消費します。
また、体が温まり血管が開くことにより、血圧も下がって行きます。
空腹時に入ると低血糖や低血圧でふらつきや卒倒の原因になるので注意が必要です。
ただ、満腹でも消化に悪いので、サウナに入る1~2時間前に食事を済ませておくのがベストです。
●お酒を飲んだ後は行かないで
アルコールを摂取した状態でサウナに入ると、発汗作用で重度の脱水症状を引き起こす可能性があるので注意して下さい。
宴会後などに勢いでサウナに行くことは絶対にしないで下さいね。
飲酒後のサウナ利用はとても危険なので、各サウナ施設は飲酒後のサウナ利用を禁止しています。
なお、飲酒時以外にも極度の疲労や発熱、異常を感じているときはサウナの利用は控えましょう。
サウナは週に何回がベスト?
サウナは体にとって結構な運動量です。
80~100度前後の高温サウナの場合は週1回~2回で十分効果があり、60~70度くらいの低温サウナなら毎日入っても大丈夫なんだとか。
低温サウナの場合は、サウナの中にいる時間を長めに15~20分、水で手足を冷やすか水シャワーをサッと浴びて、休憩も長めに20~30分とるのがオススメ。
ちなみにサウナの本場フィンランドでは、3人に1人が自宅にサウナがあると答えており、毎日入っている人もたくさんいるようですよ。
日常の一部になっているんですね。
フィンランドではサウナを習慣化している人の方が認知症の率も低く、長生きするというデータ結果もでています。
広島にもたくさんの温泉や銭湯がありますよね♪
みなさんもサウナを日常の生活で取り入れて、健康な体と心で毎日を過ごしましょう。