地球に優しいZEH!補助金などのメリットをチェック
投稿日:2020.03.23
近年、太陽光発電と共にニュースなどで注目されている、新たな住宅のカタチとして「ZEH(ゼッチ)」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
2020年はZEHの補助金も予定されています。そんなZEHについて詳しく見ていきましょう。
ZEHとは?
ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとった略称。
エネルギー消費量がゼロの住宅のことを呼びます。
「ゼロエネルギー住宅」や「ゼッチ」と呼ばれることもありますが、これも同じ意味で使われます。
「ゼロエネルギー住宅」とお伝えしましたが、人間が生活している以上、住宅で消費するエネルギーが完全にゼロになるということはちょっと想像しにくいですよね。
私たちの日常では、料理を作るときにガスやIHを使用したり、スマホの充電で電気を使用したり、照明を付けたりといった行動が欠かせません。
当たり前の行動の中で、私たちは様々なエネルギーを消費します。
これまでの住宅方式では、太陽光発電システムを使用しても消費エネルギーをゼロにすることは難しく、地球温暖化が進む現在の長年の課題でもありました。
そこで考えたのがZEHという新たな概念。
ZEH住宅の場合は、消費エネルギーを抑えつつ、エネファームや太陽光発電を利用し自宅で創ったエネルギーを使用することで、最終的にエネルギーの消費をプラスマイナス0にすることができるのです!
政府は、住宅やエネルギーに関する基本計画の1つに、ZEHの普及を掲げており、計画の一部では、2020年までにZEHを標準的な住宅として実現させること、2030年までにZEH化した住宅を全住宅の割合の中で平均値まで押し上げることを目標として掲げています。
ZEH住宅のメリット
日本が国を挙げてZEHを普及させようとしているとお伝えしました。
でも住居者にとってメリットがないのであれば、いくら政府が推し進めているとは言っても、なかなか導入しようという気にはなれませんよね。
実は、ZEH化することで住居者の方にも様々なメリットがあるのです。
そんな、ZEHのメリットを6つご紹介していきます。
メリット1▷地球環境に優しい暮らしを実現
日本政府がZEHを推し進める最大の要因でもある、地球環境にやさしいということ。
「いやいや、そんな大規模な話をされてもメリットとして実感わかないですよ」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、地球環境にやさしい生活をすることは、お子様や、孫、さらに先の世代へと住みやすい環境を残してあげることに繋がりますよね。
すぐに目に見えることではないので、なかなかメリットとして感じられないかもしれませんが、これから先の世代への配慮をしながら日々生活するのと、しないのとでは心の持ちようや考え方まで180度変わります。
地球温暖化を抑制するためには、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスを減らさす必要がありますよね。
「地球温暖化」という言葉を聞くようになってずいぶん経ちますが、実は温暖化対策はいまだにこれといった大きな成果があげられてないのが現状。
日本の温室効果ガス大量発生の大きな要因は、火力発電に頼りすぎているということ。
電力供給のために、私たちは火力発電所をフル稼働しています。でも火力発電は大量の温室効果ガスを生み出してしまうのです。
そこで、この悩みを解決するのが、ZEHです。
ZEH化することで各家庭が発電所となって、電気を生み出すことができます。
その分火力発電所の稼働率が下がり、温室効果ガスの発生を抑えることができるので、ZEHが普及すれば温室効果ガスを大きく削減できると、日本政府はZEHの普及に期待を寄せているのです。
また、火力発電所で使われている石油や石炭は近いうちに枯渇すると言われている限りある資源。
その限りある資源を残すといった意味でも、ZEHの普及は大きく貢献します。
地球環境について考えるということは、自分自身、子ども、孫について考えるということと同じことですよね。
日々の生活をそういった意識で過ごしていけるのは、とってもヘルシーなことなのです。
メリット2▷光熱費を抑えることができる
電気料金の値上げの影響で、生活費のうち電気代の占める割合は年々高くなっています。
特に節約志向の家庭では、電気代を抑えることが食費を抑えることと並んで重要なことだと認識されるようになりました。
ZEH化すれば、自家発電・自家消費の「電力の自給自足」生活ができ、余った電気を売ってその他の必要費用に回すことでランニングコストを抑えることができ、その結果生活費を大幅に下げることができるのです。
もう一つ嬉しいのことは、節電のために我慢をする必要がなくなる、ということ。
電気代が高くなり、節電の意識が高まったというご家庭も多いのではと思います。
「暑いけど扇風機で我慢しよう」
「冬場はいっぱい着れば暖房をつけずに済む」
このような「我慢」の生活をしている方もいるのではないでしょうか?
電力の自給自足が実現すれば、電気代が今の10倍になっても全く関係がないのです。
メリット3▷健康に暮らせる
みなさま、ヒートショックという言葉をご存じですか?
家の中の急な温度変化により、血圧が大きく変動し、その結果失神や心筋梗塞、脳こうそくなどを起こしてしまう現象をヒートショックと呼びます。
年間のヒートショックによる死亡者数は、実は交通事故の3倍以上と言われています。
そんなヒートショック予防にも、ZEH化は有効な手段なのです。
ZEH化することにより、高断熱の仕様によって夏は涼しく冬は暖かいため、一般の住宅に比べて部屋ごとの温度差が小さくなります。
他の部屋との温度差でヒートショックの起こりやすい浴室や脱衣室に暖房を導入することができるのも嬉しいですよね。
ヒートショックは、特に高齢者の死亡例が多く報告されています。
ご高齢の方との居住を計画されている方は特にZEH化をご検討してみて下さいね。
メリット4▷災害に強い
ZEH化の必須条件ではありませんが、蓄電池にも追加で補助金を出すなど、国はZEH化と同時に蓄電池の導入を勧めているんだとか。
「蓄電池の導入って何?」と思われる方もいるかもしれません。
これは、昼に発電して使わなかった分を蓄電池に溜め、夜に溜まった電気を使うことで、極力電気を買わないという方法です。
蓄電池の導入効果はそれだけではなく、災害対策としても大きな効果があります。
なぜなら電気を溜めておけば、急な停電に対しても瞬時に蓄電池からの供給に切り替わり、停電の影響を受けることなく生活できるからです。
さらに、地震などで長期間電気の供給がストップしてしまった場合でも、蓄電池さえ稼働していれば数日間は問題なく生活することが可能です。
電気自動車をお持ちの方は、蓄電池から電気自動車への充電もできるので、避難する際も安心できますよね。
ガス漏れや火災の心配も必要ないZEH。
これからの日本は災害対策として、この方法にシフトして行くべきではないでしょうか?
メリット5▷資産としての価値が高い
2016年4月から、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)という住宅のエネルギー性能を評価する制度が施行されました。
BELSは、住宅を星1つから星5つで評価し、星5つがエネルギー性能で最高評価となります。
ZEHの普及とともに今後はBELSも普及していくと考えられているんです。
例えば同じ築年数で、同じ金額で建てられた家であっても、BELSの評価によって売却額が大きく変わってきます。
ZEHは、BELSで4~5つ星の評価を得ることができ、資産価値がかなり高い住宅。
逆に、ZEHが当たり前の世の中になってくると、BELS1つ星や2つ星の家では、資産価値がなくなってしまう可能性があるのです。
子供や孫に残してあげるなら、資産として価値のある住宅を残したいと誰もが考えますよね。
資産価値の面からを考えても、これからはZEHが確実に有利な時代となります。
メリット6▷嬉しい補助金制度
ZEH化すると、補助金を受け取ることができるのをご存知でしょうか?
合わせて、蓄電池の設置に対しても追加で補助金を受けることができ、ZEH化にかかるコストアップを補う政策として今注目されているんです。
ZEH補助金を申請するためには、ZEHビルダーやプランナーのハウスメーカーで住宅の設計や建築などをする必要があります。
ZEH住宅自体の設計や建設などは、全国のハウスメーカーで対応していますが、補助金を申請する場合は、どこのハウスメーカーでもいいというわけではないので注意が必要です。
そんな補助金制度についてもう少し詳しくご説明します。
2020年度のZEH補助金について
ZEH補助金制度って、なんか内容が小難しいイメージがありますよね。
でも正しく知っておくことで、きちんと補助金制度を利用することができます。
補助金について抑えたいポイントをみていきましょう。
ZEH補助金の抑えたい3つのポイント
✔︎ZEH補助金の応募期間
2020年のZEH補助金の応募期間は、4月下旬から開始されるとのこと。
それまでに、間取り・設備・コーディネートなど、建築会社との「打ち合わせ」を全て完了させ、「建築確認申請」を出せる状態にしておきましょう。
✔︎2020年ZEH補助金額は60万円
2020年のから一戸あたり60万円の補助金が出るそうです。
国のZEH補助金にあてる予算額は2019年よりも増える可能性が高いため、補助金がもらえる人がぐっと多くなる見込みです。
✔︎誰でも補助金がもらえるわけではない
実はZEH補助金は、たとえ申請をしたとしても必ずもらえるわけではないというのが現状です。
公募規模を超えた申請があった場合は抽選で申請受付者を決定するのだとか。
これだけ聞くと「補助金が100%もらえるか分からないなら申請する意味あるの?」と思われるかもしれません。
ですが、国はZEHを少しでも普及させたいと考えているんです。
2018年、2019年と、「ZEH基準を満たした応募者全員が当選している」、という事実をみても、2020年のZEH補助金の当選率は100%に限りなく近くなるのではないかと推測されます。
抽選で申請受付者が決まるので、はっきりとしたことが分からないのが現状ですが、上記の推測もふまえて一度応募されてみることをオススメします。
こんなに厳しいの?ZEHの基準や仕様3つ
①基準値以上に断熱性能が高く、隙間の無い住宅
定まった基準以上に「冬温かくて、夏涼しい住宅」にするということです。
具体的には、気密性が高い住宅設計を考えること。
性能の高い断熱材を使用し、住宅に隙間がないような家にしましょう。
②高効率・高性能な省エネの設備を導入(照明、換気、給湯、冷暖房など)
なるべく電力を使用しないように、省エネ能力の高い設備を導入しましょう。
省エネといっても、一次消費エネルギーに関わるものとなりますので、主に「照明、換気、給湯、エアコン」の4種類を導入できているか確認しましょう。
③一次消費エネルギーを100%補える量の太陽光パネルを載せること
ZEH仕様にするには、太陽光発電システムを設置する必要があります。
システムの発電量は住宅性能や各種設備によりますが、一次消費エネルギー(見込み計算したもの)を100%補える、つまり収支がプラス(0以上)になるだけの量を設置しましょう。
まとめ
ZEH化住宅は、消費エネルギーを0にするためも、様々な省エネ機器や創エネ設備が導入されているので、従来の住宅よりもより省エネを実現しやすくなりました。
ZEHを導入した家は、創エネと省エネなどを組み合わせた、環境にやさしく人にも優しい新しい住宅のカタチとして、環境問題が重要視されている今だからこそ、重宝される住宅なのです。
またZEHは政府が推し進めている政策ということで、補助金制度も充実しており、比較的導入しやすくなっています。
初期費用はかかりますが、補助金制度を正しく活用しながら設計することで、長期的に考えると年間の光熱費がかなり節約できます。
快適な生活を送るためにも、この機会にZEHの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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