家の寿命は30年!?戸建ての寿命を延ばすためのコツ
投稿日:2020.03.31
「日本の木造住宅の寿命は30年」という情報を聞いて、不安を覚えたことがある方も多いのではないでしょうか?
住宅の購入を考える際に気になることの一つが「その家には何年間住めるのか」ということ。
つまり、住宅の寿命ですね。実は、日本の住宅の寿命は短いと言われています。
本来の住宅の寿命を理解しておくことによって、将来のリフォームの時期や建て替えの計画などのの想定が可能になります。
そこで今回は、家寿命が短い3つの理由や、などをご説明していきます。
また、木造住宅の寿命を延ばすための方法や、家のの寿命を延ばすためのコツなどについても解説していきます。
すでに住宅を購入された方も読んでみて下さいね。
家の寿命が短い理由2つ!
どんなに等級の高い住宅でも、「一度建てればいつまでも住み続けられる」ということはありません。
住宅も形あるもの。例外なく「寿命」というものが存在しています。
家の寿命が築30年前後という理由はなぜでしょうか。
その理由を2つご紹介していきますので、今から住宅を建てる予定の方は読んでみて下さいね。
●家の寿命が短い理由1. 家の「質より量」が重視されたこと
ひとつめの理由は、戦後の住宅不足の際にとにかく住むことだけを目的にした家がたくさん建てられたことです。
とにかく数を重視し、耐震性や耐久性が低い構造や建材を使用した家が次々と建てられました。
特に、近年大地震が増えたことで一戸建てなどの耐震性に注目が集まっており法律が改正されました。
また、補助金制度の整備により耐震改修工事を検討する方も増加。
ただ、築30年以上の家は現在と異なる耐震基準で建設された家が多く、構造体があまりにも脆弱なため、耐震基準を満たさず工事の手間や費用がかかることから建て替えてしまう方も多いのです。
同じ木造住宅でも歴史的建造物に使われるようなヒノキやスギ、害虫に強くシロアリ被害などの抑止力になるヒバなどの、優良な木材を使った家は比較的長持ちします。
それに比べて外国産の安い木材などは日本の湿度に合わず、木がひび割れたり曲がりやすくなるため耐久性が落ちてしまい、解体のサイクルが早くなる傾向があります。
●家の寿命が短い理由2. 間取りが変更しにくい設計で建てられたこと
ふたつめの理由は、高度成長期の新築建設ラッシュの際、住居者の家族構成やライフスタイルしか考えていない注文住宅が建てられたことです。
家族構成やライフスタイルが変化したときに、リフォームなどで簡単に変更しにくい間取りがある家は寿命が短くなる傾向があります。
例えば、老後を見据えて段差の解消や水回りの位置変更などのバリアフリー仕様にする際に配管の問題で水回りを変更できなかったり、固定された構造体が邪魔になるという話もよく聞きます。
この場合だと、リフォームにかかる費用が膨らむため結果として解体を選択するという方がも少なくありません。
長持ちする家の条件2つ
家には寿命があるとお伝えしました。
では、どんな家なら長持ちする家なのか、長寿命の家の条件をチェックしていきましょう。
●耐久性のある家
耐久性のある家とは、寿命の長い施工方法や、長く愛せる素材などを厳選して、建てられた家のことです。
例えば、ゴム底の靴と、皮底の靴を比べると、価格が安いのはゴム底の靴ですが、皮底の靴はかかとがすり減っても交換すればまた履き続けられますよね。
それに比べてゴム底の靴は、履き心地がよくて気に入っていたとしても、修理することが難しいので、寿命がきたら捨てるしか選択肢がないのです。
住宅に対しても同じことが言えます。
手入れが可能な家だと、適切なメンテナンスをすることができるため本来の性能を維持することができます。
●変化に対応できる家
変化に対応できる家を設計することで、家族構成や暮らし方が変化したときに、比較的簡単なリフォーム工事で住まいを変えることができます。
あるご夫妻は、お子さまがご結婚されたとき、住まいをリフォームで二世帯住宅にして、同居することを決めたそうです。
もともとそういった予定があったわけではないそうですが、息子さんご夫婦の申し出により、1階と2階に暮らすことになりました。
その後、お孫さんが生まれ、付かず離れずのほどよい親子関係を築いているとのこと。
このような急なプラン変更にも変化に対応できる家を設計しておくことでスムーズに間取りを変更できます。
どの家でも基本的には大幅な間取り変更はできるとは思いますが、補強などにたくさんの費用がかかることも多いです。
ましてや、耐震性や耐久性に不安があれば工事をするのは危険を伴いますよね。
こうして見てみると、築30年程度で解体されている家は、その時点で何か大きなことが起きているのではなく、建築当初から家の寿命はある程度は予測できることになりますね。
それでは、家を長持ちさせるためのメンテナンスとしてはどのようなものがあるのでしょうか。
家の寿命を延ばすメンテナンス
木造住宅の寿命を延ばし、長く住み続けるためには、メンテナンスが必要です。
お手入れ方法は家の場所や部屋によっても変わってきます。
どういった方法があるのか、部分別に見ていきましょう。
日常的にお手入れする習慣を
まずはなんといっても、まめな掃除が一番有効的です。
日頃の掃除は美観を保つだけでなく、家の寿命にも大きく影響するため、住宅の内外に渡って行いましょう。
また、掃除によって普段からいろいろなところへ目を配ることになるため、異常が起こっても早期発見しやすく、補修もスムーズに行うことができますよ。
特に気をつけたいのは、外回りと水回り。
外回りは壁のひび割れや雨どいの割れ・詰まり、水回りでは漏れや異臭があると、家の土台や構造への影響が懸念されるような問題が起こっていることもあります。
普段から習慣として家の周りを一周して歩いたり、気をつけてチェックしておくと何かが会った時にすぐに気付くことが出来ます。
点検・メンテナンス
- 外壁
壁紙の再塗装や目地の補修を行うことにより防水性、断熱性を維持します。
軒裏や雨どい、玄関扉やサッシ、ベランダなども合わせて点検すると安心できますね。
- 屋根
屋根の表面がもろくなっていると暴雨や台風が来た時に慌ててしまいますよね。使用している資材によって点検が必要な時期は異なりますが、自分で修理出来る箇所ではないため定期的に点検にきてもらうようにしましょう。
- フローリング
数年ごとに点検し、必要に応じて補修を行いましょう。
フローリングは毎日圧力がかかっているため、表面の剥がれが目立ったり、踏んだときのたわみや異音がする場合があります。必要であれば張り替えを検討してみましょう。
- キッチン
収納やシンクまわりなどの設備と、食器洗浄機などの機材は毎日使う箇所なのですぐに水垢などで汚れてしまいます。
衛生面でも健康に過ごすことができるように、日常的に掃除を心がけましょう。
- 水栓、配管
汚れや劣化、継ぎ目の水漏れなどがないかを点検し、不具合があれば交換しましょう。
自分で手が届かない場所や、手入れ方法が分からないという場合は、プロの業者の方に来てもらい点検してもらうと安心できますね。
- 床下のシロアリ対策
数年ごとに点検し、必要に応じて床下薬剤を散布するなどの対策をオススメします。
注文住宅の場合は、こうしたメンテナンスが行いやすいよう、点検口やパイプスペースを考えておくと、後々の配管や配線の点検、交換がスムーズにできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
住宅を設計する際にはこうした『点検しやすい家になっているか?』ということが重要なポイントになります。
木造住宅の寿命が30年というのは、決して大げさではありません。
住んでいる方の心がけがなければ、住宅の寿命はどんどん短くなってしまいます。
これから新築をされる方は、耐久性にこだわって設計を考えてみて下さい。
皆さまが愛着を持って手入れをした木造住宅と長い付き合いができますように願っております。
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