開放的な空間を作り出す「大開口・大空間」
投稿日:2020.04.18
外から見ても開放感のある明るい印象を与える「大開口」と「大空間」。
その広々とした雰囲気の住宅デザインは、近年人気の設計です。
特にリビングは、広がりを感じられる気持ちのいい空間になりますよね。
キッチン、ダイニング、リビングをひとつながりにした大空間に、高天井の大開口が出来れば、開放感のあるおおらかな暮らしが実現できます。
家族と過ごす場所に自由な距離感と贅沢な時間が生まれると素敵な人生を送れそうですよね。
そこで今回は、「大開口・大空間」を設けて、採光や風通しの良い空間を実現するための家づくりの注意点をご説明します。
「大開口・大空間」に向く住宅と向かない住宅
●大開口、大空間に向く住宅って?
実は、大開口、大空間に向いている住宅は
- 基本的に面積が広め
- 間取りにもゆとりがある
この2点がポイントと言えます。
大空間を実現するには、この構造の家とデザインのバランスを両立させることが大切なポイントです。
●大開口、大空間に向かない住宅って?
大開口、大空間に向いていない住宅は、
- 土地の面積が狭い住まい
- 敷地状況からプライバシーを確保することが難しい住宅
この2点がポイントと言えます。
狭小住宅の場合でも、間取り次第ですが小さくても吹き抜けを確保し、隣接する住宅の開口部との関係性を確認しながらその吹き抜けに面する部分だけでも開口部を確保することが可能です。
また、プライバシーを確保することが難しい住宅だと大開口、大空間を採用することによってストレスが溜まる原因になりってしまいます。
大開口・大空間の間取りのメリットとデメリット
リビングに大きな窓がある家は開放感があり見た目もおしゃれですよね。
住宅に吹き抜けを作る上でのメリットとデメリット、また対策方法などを見て行きましょう。
大開口・大空間の間取りのメリット
●開放感が増す
大開口・大空間の間取りに設定することによって、明るく開放的なスペースを実現することができます。
窓を大きくとって吹き抜けの空間を作ることにより、他の部屋にも新鮮な空気が行き渡ります。
じめじめした部屋は空気の通りが悪く、結露やカビなどが発生してしまう「シックハウス」になる原因にもなってしまいます。
●室内を明るく見せることが出来る
近隣の住宅事情や土地の向きなどによって、窓を作っても光を取り入れることができないケースがあります。
お昼間にも家中の電気をつけないといけない住宅もありますよね。
そういったことにならないためにも、この「大開口・大空間」の空間を設けることで室内に光を入れることが可能になります。
●冬も明るい空間が作れる
吹き抜けは、太陽の角度が低くなる冬場でも、近隣の家が近く太陽光が2階部分にしか入らないときにも、十分な明るさを取り入れることができます。
太陽光は、私たちに気持ちよさを届けてくれるだけでなく、健康面にもいい影響を与えてくれますよね。
夏だけでなく冬場にも、しっかりと太陽の光を感じて生活することができますよ。
●狭小住宅であっても広く感じられる
狭小住宅であっても狭さを感じさせない工夫のひとつとして、吹き抜けが利用されることが多いです。
「寝室などプライベートな空間は狭くても良いけどリビングだけでも広く作りたい」といった方に
オススメです。
大開口・大空間の間取りのデメリットと対策
大開口・大空間の間取りはメリットもたくさんありますが、デメリットもあるんです。
次は、どんなデメリットがあるのかを見ていきましょう。
注意点と対策を知っておくことで、後悔のない間取りにすることができます。
●夏は暑く、冬は寒い
大開口・大空間の間取りは、断熱性能が大きくダウンします。
そのため夏は暑く、冬は寒い家になってしまう可能性があります。
冬場、大きな窓ガラスが日中の暖かさを取り込むことができるのは、太陽がさすお天気のよい日だけです。それもお昼間の限られた時間のみ。
日光のあたたかさはあっても、外気そのものが室温よりも下回っていればやはりガラスから熱が逃げていくことも事実なんです。
夏もまた、エアコンで快適な室温を実現していても、ガラスから入ってくる太陽光の熱で室温は上昇します。
その状態でも快適さを求めようとすると、エアコンをフル稼働させる必要がありますね。
そのため暖房効率が悪くなりがちで、暖房ではリビングで暖めた空気が天井へ登ってしまい、冬は寒い家になってしまいます。
春先や秋など、心地のよい季節や天候によっては、メリットを感じられるかもしれませんが条件が限られてしまいます。
●強度面の心配
外壁面の開口部が大きいことや、床の大きな開口部となる吹き抜けは、広さを感じさせることと同時に、建物の強度を確保する上では大きなデメリットになってしまいます。
強度面で不安のある大開口・大空間の間取り。
でも実は対策方法があるんです。
「SE構法」
大きな窓は強度面で心配・・・そんな不安を解決するのが「SE構法」。
「SE構法」とは、阪神淡路大震災の後に開発されました。
設計に人に優しい素材である「木」を使い、接合部にSE金物を採用して大きな揺れに対しても折れない構造になっています。
しかも経年変化によって木が乾燥したり収縮しても接合部のSE金物が高い接合強度を維持することが可能なんです。
大きな地震で家が倒壊する場合によく見られるのが「土台から柱が抜けた状態」です・
そこでSE構法を使って土台と強固に接合する方法が考案されたんです。
SE構法の耐震力は在来工法の約9倍にもなるというからすごいですよね。
この方法を採用すれば、内部に柱や壁の少ない大空間の家をつくることも夢ではありませんよ。
大空間の家は、家族やライフスタイルの変化に合わせて間取りを自由に変えることができます。
木造でありながら、高い強度を実現できるSE構法であれば、大開口や大空間、吹き抜けを設けたとしても強度面で心配する必要はありません。
全棟で構造計算を行いますし、中大規模の商業施設や公共施設などの木造建築でも採用されるほどの強さを持っているので安心ですね。
まとめ
木の持つ温かみを感じさせながらも、広々としたリビングは、家族が集う場として快適で落ち着きのあるコミュニケーション空間になります。
しかし、構造的な問題を解決しなければならない大開口、大空間は、耐震性の高い耐震構法SE構法を採用するなど、性能面でも安全に、安心できるしっかりとした設計にすることが大切なポイントです。
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