土地の鬼!新築土地選びを失敗しないためには?
投稿日:2020.01.06
新築でマイホームを建てたい。
最初にぶつかるのが、土地選びですよね。
しかし、マイホームは「一生に一度の買い物」といわれ、何度もあるものではありません。
だから、土地選びといっても「何を基準にして選べばいいのかわからない……」と悩んでしまいますよね。
そこで、新築における土地選びを失敗しないためのポイントを紹介します。
新築の土地選びは、大きく分けて以下の2つの段階に分かれるんです。
-
- どこのエリアに家を建てるか
- どんな土地に家を建てるか
順に紹介していきましょう。
新築土地選びをするときのエリアを選ぶポイント
まずは、どこのエリア(地区)に住むのかを決めていきます。
子供がいる場合は、小学校や中学校の学区にも関係してきますし、まずは自分たちの希望にあるエリアを探していきましょう。
新築のエリア選びをするときのポイントは、おもに以下のとおりです。
- 雰囲気や環境
- 交通機関の状況
- 店や病院・金融機関・公共施設などの有無と距離
- 学校までの距離
- 再開発計画の有無
順に紹介していきましょう。
雰囲気や環境
エリアの雰囲気や環境は、住みやすさに大きな影響を与えます。
昔からある地域なのか、新しく開発された新興住宅地なのかで、雰囲気や環境はかなり違いますよね。
昔からの地域の場合は、道路が狭く複雑だったり、高齢者が多くちょっとした騒音にも気を使ったり、町内会などのイベントがいそがしかったりするようなデメリットがあるかもしれません。
いっぽう新興住宅地の場合は、住民同士の交流が少なかったり、若者が多く騒音などが多かったり、山間部を開発した場所なら坂道が多いなどといったデメリットが考えられます。
交通機関の状況
交通機関の状況は必ず確認しましょう。
車を所有している場合は、あまり気にしないかもしれません。
しかし、子供や高齢者など、車を持っていない人は交通機関がなければ移動が大変です。
また、現在は車で移動できても、将来年齢を重ね、車に乗れなくなったときのことも考えましょう。
最寄りの駅までの距離や、駅までの交通機関の有無を確認してください。
さらに、交通機関の運転本数もチェックしましょう。
バスの場合、バス停はどこにあるのかなども確認してみてください。
店や病院・金融機関・公共施設などの有無と距離
住もうと思っているエリア内、あるいはエリアの近くにある施設にも注目です。
とくに、食料品を販売するスーパーやコンビニは利用頻度も高いので、近くにあるほうが便利でしょう。
また銀行などの金融機関・病院・郵便局・市役所(支所・出張所)などの公的施設も生活に密着した施設です。
これらの場所も近くにあるかどうかを確認してください。
離れている場合でも、ある程度の運行本数がある交通機関なら許容できる場合もあるでしょう。
ほかに、ご自身の趣味などに関連する施設が必要な場合、その施設へのアクセスなどもチェックしてください。
学校までの距離
子供がいるときや、将来子供が欲しい場合、小中学校や幼稚園・保育所などもチェックポイントです。
市区町村立の小中学校や幼稚園の場合、学区が決まっています。
どこの学校になるのかを確認しましょう。
また学校の位置も確認して、通学しやすいかどうかも考えてみてください。
学校によって人気や評判が違います。
ぜひ行きたい学校や、逆に行きたくない学校がある場合は、必ず学区はチェックしましょう。
また私立の学校の場合、学区は関係ありません。
将来私立の学校に通う可能性がある場合や、すでに通っている場合は、通学しやすいように交通機関をチェックしましょう。
交通機関が不便だと、登下校だけで子供が疲れてしまいます。
再開発計画の有無
現在は多少不便でも、将来は開発されて便利になる可能性があります。
そのため、希望エリア内や周辺で再開発計画がないかも確認してみてください。
もし計画があるなら、今よりも便利になるかもしれません。
少しのあいだ我慢して住む必要がありますが、暮らしやすくなるならそれでも構わないという人もいるでしょう。
現在の状況だけでなく、将来も見越してエリア選びをするのがポイントです。
新築の土地探し・土地選びのポイント
新築で家を建てるエリアが決まったら、次は具体的にどんな土地に家を建てるのかを決めていきます。
土地を探すときは、不動産仲介会社やハウスメーカー・工務店などに依頼することが多いです。
そのとき、具体的な希望を伝えましょう。
たとえば、以下のようなもの。
- 面積や形状
- 土地に法的な制限がないか
- 地盤の状況
- 住環境の状況
- インフラの整備状況
なお、住みたいエリア内に希望の土地が見つからないこともあります。
そのため希望に優先順位を付け、必ず抑えておきたいポイントと、妥協できるポイントを考えておくのも大切です。
面積や形状
土地の面積や形状によって、建てられる家に制限が出てくる可能性があります。
奇抜な形状だと、家が建てにくいばかりか、車の駐車場の設置や車の出入りが困難になることも。
特に、どんな家を建てたいかが決まっている場合は、しっかりと面積や形状を確認しておきましょう。
土地に法的な制限がないか
建築面積の上限を示す「建蔽率(けんぺいりつ)」や建築面積の上限「容積率」をはじめ、法的な制限によって理想の家が建てられないことがあります。
また、土地に接する道路の種類によって制限があることも。
事前に、自分が建てたい家が建てられるかどうか、法的制限も見ておきましょう。
地盤の状況
当然、地盤が弱い土地に家を建てたくないですよね。
場合によっては、地盤補強工事が必要となり、余計な出費があることも。
必ず地盤の状況も確認してください。
住環境の状況
住環境とは、日当たり・風通し・騒音・臭いなどです。
実際に土地を見学し、確認してみてください。
ただし、日当たりや風通しは家を建ててみないとわかりません。
家を建てた場合を想定してチェックしてみましょう。
また、騒音や臭いは時間帯や時季でも変わる可能性があります。
可能であれば、時間帯や時季をずらして、何回か確認してみてください。
インフラの整備状況
インフラとは、土地への接続道路や上下水道・電気・ガスなど。
これらが土地のすぐ近くまで通っているかどうかをチェックしてください。
もし、これらが近くまで通っていない場合、整備工事の費用が必要となります。
まとめ
新築を建てる際の土地選びのポイントを紹介してきました。
チェックポイントがたくさんあって大変なように感じるかもしれません。
しかし、マイホームは「一生に一度の買い物」といわれる、大きな買い物。
だからこそ、土地選びは時間をかけてチェックし、じっくりと選んでいくのが大切なのです。