屋根と蛇口
投稿日:2020.06.16
マイホームの窓口祇園店 溝渕です。
最近かなり暑くなってきた様に感じます。
もう夏みたいなものですが、今年はプールや海といったレジャーは運営団体や自治体の方針によって行けたり行けなかったりするのだろうなと思います。
家で過ごす時間が増えそうですが、今回はちょっとした豆知識のご紹介をしようと思います。
「屋根」というのが、どういう物なのかは皆さんご存知の事と思いますが、では何故「屋根」というのでしょう?
考えた事がある人の方が少ないと思うのですが、上にあるのに屋「根」なんです。
普通に考えたら「根」というのは地面の下、若しくは地面と触れている場所でないと使われない言葉だとは思いませんか?
実に素朴な疑問ですね。
家にまつわる素朴な疑問としては「蛇口」もそうかも知れません。
蛇口は一般的に水道水などの出口ですが、「蛇口」と言う程「蛇」の様でない気がします。
では、屋根と蛇口の由来をご説明したいと思います。
屋根は何故「屋根」なのか
「屋」とは「家全体」を意味します。「根」はそのままですが「根付かせる」を意味します。
なので「屋根=家を根付かせる」という意味になります。
これの由来は、はるか昔の「竪穴式住居」に由来していると言われています。
以前にも少しご紹介しましたが、竪穴式住居は土を掘って半地下の状態にした上で、周りに骨組みを作り、その上から土や植物を使って屋根を作っていたのです。
昔の屋根は地面にくっついていたという事ですね。
いつから「屋根」という言葉が使われ出したかは分かりませんが、竪穴式住居の名残として今でも「屋根」という言葉が残っているという説が有力です。
蛇口は何故「蛇口」なのか
これも以前に少しご紹介しましたが、1887年から始まった「水道」に起因します。
当時、道路脇には「共用栓」と呼ばれる共用の水飲み場があったのですが、そのデザインが日本における水の守護神「龍」=「蛇」を模したものであった様です。
その事から当時の水栓は「蛇体鉄柱式共用水栓」と呼ばれていました。
それから現在の個人用水栓ができた際に、その名前を取って「蛇口」と呼ばれるようになったとの事です。
以上、素朴な疑問の説明でした。
当然といえば当然ですが色々な事には「理由」があります。
その理由は「歴史」が作っている場合が多いです。
家も同じで、今の制度や工法になったのには「理由」と「歴史」があります。
そういったお話も参考になるのではと思いますので、是非一度お越しいただけると嬉しいです。